70年代: 作品によって大きくセールスが上下しているのが分かる。 これは、シングルセールスに重要なタレント活動を殆ど していなかった為と思われる。但し、作家活動がコンスタントに なされていた為、「わかれうた」以降は最低ライン15万をキープ。
80年代: ラジオ番組”オールナイトニッポン”の大人気もあって、 「ひとり上手」から「ひとり」までアルバムのみならずシングルセールスも非常に高く推移。 但し、これ以降”ご乱心期”に突入したこと、おニャン子などの軽薄短命シングルが乱発 したことなどにより、シングルのセールスはアルバム以上に大きく減衰していく。 しかし、瀬尾一三プロデュースによる”ご乱心期”の終焉、且つインパクトの強い コマーシャルでの起用により「あした」が大ロングセラーとなる。
90年代: ラジオDJの再開及び精力的な雑誌プロモーションにより、シングルセールスのコア層は 定着。また、一時敬遠されていた”聴きづらさ”という先入観も払拭できたようだ。 こういった状況で、ドラマ主題歌という当時の大ヒットの格好の条件が合わさり、 ミリオンセラー3枚がほぼ続出。しかし、97年以降は、本人のメディア露出が極端に 減った為、このベースすら縮小気味となった。
00年代: 2000年代の10年間はシングル5枚のみのリリース。しかも書き下ろしの4曲は、 いずれもタイアップ付で、楽曲の善し悪しというよりも、タイアップの大小に拠る所が 大きい。しかし、「地上の星/ヘッドライト・テールライト」のロングセラーは、番組と 楽曲の相性の良さから超特大ヒットとなったので、楽曲の力は否定できない。 ロングセラーの後、紅白効果でチャート1位、ミリオンセラーと、非常にドラマティック な展開に。00年代後半からは、シングルのダウンロード(違法/合法含め)が活発に なってきたので、2010年代のチャート1位は難しいかも。それでも、現役感みなぎる 活動から今後のヒットも大いに期待できる。
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